ノロウィルスの備え

 

 冬の感染症シーズンになります。

子育て家庭にとって特に怖いのは、高熱が出るインフルエンザと嘔吐や下痢が苦しいノロウイルスだ。

順天堂大学医学部付属順天堂医院の感染対策室主任感染管理認定看護師、小松崎直美さんに感染を防ぐ注意点を聞いた。

 

 おなかの風邪といえば、原因の代表格はノロウイルス。

ロタウイルス、アデノウイルスなどの場合もあるが、「吐く、下痢、発熱」の3大症状は共通。

特効薬はない。流行状況を踏まえ、医療機関で検査せず「感染性胃腸炎」とだけ告げられることもある。

 

 感染経路は、主に二枚貝などですでに汚染された食材

▽公共施設のトイレや食器などへの接触

▽患者が吐いた汚染物を触る、吸い込む――などがある。

便や吐しゃ物1グラムにウイルスが100万~1億個含まれ、10~100個程度で感染するという。

乾燥して空気中に漂うと吸い込んで感染することがあり、速やかに処理することが重要だ。

 

 床やテーブルに吐いた時の処理の手順は、

換気

使い捨てのマスクと手袋をつける

ごみ袋を広げる

吐しゃ物をペーパータオルなどで取り除く。

続いてペーパータオルをかぶせ、50~100倍に薄めた市販の塩素系漂白液を浸すようにかけ、しばらく置いて外す。

漂白液に浸しておいた新しいペーパータオルで外から内に向かって拭き取る(この時、汚れた面でこすると汚染が広がるので常に新しい面を使う)。

吐しゃ物や拭き取ったペーパータオル、手袋、マスクなどはごみ袋に入れて、浸る程度に漂白液を入れて口をしばる。

最後にせっけんで30秒以上かけて手を洗う。

ノロウイルスにはアルコールによる手洗いは効果がない。

 

 布団やシーツに吐いた時は、同様に身支度して吐しゃ物を片付け、衣類やシーツ類は放置せず漂白液に5~10分浸し、ほかの物とは別にして普通に洗濯する。

もみ洗いする場合は、ウイルスが飛び散らないよう水の中で作業をする。

85度以上の熱湯に1分以上つけることでもウイルスを不活化できる。

布団はよく乾燥させて乾燥機やスチームアイロンをかける。

 おもちゃやドアノブ、トイレの水洗レバー、便座も塩素系漂白液で拭き上げたい。

 

 発症から6時間くらいは嘔吐が続くことがあり、無理に飲食させない。

どうしてもほしがる時は、水を1さじずつ与える。

吐き気が止まって3時間くらいして水分補給をする。

食事は水分がとれるようになって、食べられる量の半分くらいから食べさせよう。

 小松崎さんによると病院では各部署に、血液や汚物を処理するのに必要なものをまとめたセット(スピルキット)を常備している。

「家庭でも必要なものをまとめておくと、移動を簡略化できて汚染の拡大防止に役立つでしょう」と話している。

 

 ◇吐しゃ物処理に便利な道具(スピルキット)

・使い捨て手袋

・使い捨てマスク

・キッチンペーパー

・ポリ袋

・0.1%次亜塩素酸ナトリウム溶液(市販の塩素系漂白剤を100倍に薄めたもの。2リットルのペットボトルにキャップ4杯を入れ、いっぱいまで水を入れて薄める)

 

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