過ぎてしまいましたが脳卒中週間

 毎年5月25日から31日までの1週間は、脳卒中週間です。

日本脳卒中協会の呼びかけで始まったものですが、その脳卒中の年間死亡者数は12万人を超え、3大疾病の1つでもあります。

どんな人が発症しやすいのか、万が一発症した場合にすべきことは何か。

 

 脳卒中は、脳の血管が破れたり、詰まったりすることが原因で突然起きます。

別名を脳血管障害とも言いますが、脳卒中には大きく分けて3つの病気が含まれます。

高血圧や加齢が原因で弱くなった脳の血管が破れる、脳出血。

脳を包むくも膜という膜の内側で動脈瘤が破裂する、くも膜下出血。

そして、何らかの原因で脳の血管が詰まって脳の壊死などを引き起こす、脳梗塞。

脳卒中のうち75%(4人に3人)は、最後の脳梗塞が占めています。

 

 最近わかったのが、仕事の転機と脳卒中リスクの関係です。

国立がん研究センターが、45歳から59歳のおよそ4万人の男女を対象に、15年間追跡調査した研究結果が、先月発表されました。

これまで気分の低下など精神状態に焦点を当てる短期的な影響を調べたものはありますが、15年間という長期的な影響をみた調査は、国内ではあまりありません。

 

 その調査によると、失業経験のある人では脳卒中のリスクが高いことがわかりました。

失業を経験した男性では、脳卒中を発症するリスクは「1・76倍」、死亡リスクは「3倍」。

一方女性では、発症リスクが「1・38倍」で、死亡リスクは「1・98倍」でした。

また気になることとして、女性はそれ程高くないのですが、無職から再就職した男性では、脳卒中の発症リスクは2・96倍、さらに死亡リスクは4・21倍にも上っていました。

男性の場合たとえ再就職しても、リスクが高くなるわけとしては、再び得た仕事を失わないために無理をすることや、その恐れによる精神的ストレスの増加などが考えられています。

 

 リスクを減らすために、健康管理でできることの1つが運動です。

こちらも欧米では数多く調査がありますが、日本人に関する報告はあまりありません。そうした中、50歳から79歳のおよそ7万5千人を対象に、2012年まで国立がん研究センターがおよそ10年間の追跡調査をしています。

その研究によると、やや速い速度のウォーキングを毎日1時間行うと、脳卒中の発症リスクがおよそ「30%」下がるという、結果が出ています。

そして、運動量が増えればさらにリスクは減ります。

 

 この研究で一番リスクが低くなるのは、ウォーキングを1日に2~4時間。

ランニングを1日1~2時間程度に相当する運動量だということです。

ただし、それ以上の過剰な運動と、脳卒中リスクとの関係は今のところ不明です。

 

 もう1つ気を付けたいのが、脳卒中の症状が出やすい時期。

脳卒中と言えば、血管が縮む冬場に多いと思われがちなのですが、脳卒中で4分の3を占める脳梗塞が発症しやすいのは、7月・8月の夏場

夏には汗を多くかくので、体内が水分不足の状態になるため、血液がドロドロ状態になり、血管が詰まりやすくなるといわれています。

 

 万が一の異変をどう察知するか

覚え方は、アルファベットで「FAST」。

「F」はFACE=顔で、顔の片側が歪んでいないか?

「A」はARMS=腕で、片側の腕がだらんとさがっていないか?

「S」はSPEECH=お話、簡単な文章を、なめらかに話せるか?

「T」はTIME=時間が勝負

顔・腕・お話の1つでも症状があれば、医療機関を受診してください。

 

※これからが「脳梗塞」の発症しやすい時期になります。

喉が渇いてから水を取るのではなく、水筒などを身近に置いて1時間ごとに少しずつ摂るなど摂り方も気をつけたいですね。

 

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