犬と暮らす人は健康

 犬と暮らす人は健康維持に必要な活動量を、意図せず犬の散歩で満たしている割合が高いことが分かってきた。

心疾患のリスクを高める「座り過ぎ」を防ぐ効果も期待できるという。

 

 ドッグランで大型犬のゴールデンレトリバーを遊ばせていた女性(60)は「確かに、雨が降っても暑くても散歩には行かなきゃって思う。おかげで毎日運動できている」と話す。

女性は1日2回散歩に出かけ、多いときは15キロ以上歩く。

3年前に脳腫瘍で手術した時は、犬と散歩する体力を落とさないよう入院中も病院の周りを歩いていたという。

 

 「配偶者が散歩に誘ってくれなくても、犬ならば10年は誘ってくれる。他にそんな働きをしてくれる存在はない」。

早稲田大スポーツ科学学術院の岡浩一朗教授(健康行動科学)はそう話す。

「どうしたら人がアクティブな生活を送れるか」を研究する岡教授が犬に着目したのは2000年代前半。

健康につながる運動の情報を発信しても、意識が高い人以外は実践しない。

「身近な暮らしの中にヒントがあるのでは」と考えていた時、犬の飼い主は朝夕に健康に良い強度の運動をしていることに気がつき、06年ごろから本格的に研究を始めた。

 

 過去の研究でも、例えばオーストラリアで01年、推奨身体活動量を満たしている人の割合は犬を飼っている人の方が犬を飼っていない人よりも高いことが報告されていた。

心臓病を患った患者を追跡した1995年の米国の調査では、犬を飼っている人の方が1年後の死亡割合が低いとの結果が出ていた。

 71~82歳の2533人を調べた米国の06年の研究では、3年後も歩行速度を維持できていた人の割合が、犬を飼っている人は非飼い主の1・5倍だった。

ただし、犬を飼っていても散歩をさせない人は、犬を飼っておらず散歩しない人よりも成績が良くなかった。

週当たり150分の推奨身体活動量を満たす高齢者の割合を調べた12年の岡教授の研究でも、犬を飼う人が89%、非飼い主が73・2%に対し、犬を飼っていても散歩をしない人は60・8%と最も少ないことが分かった。

 

 犬を飼うことは、岡教授が警鐘を鳴らしている「座りすぎ」を防止する効果もある。座りすぎは毎日エコノミークラス症候群になっているようなもので、筋肉や関節など運動器の疾患や心臓病、認知症などのリスクとの関連が指摘されている。

1回当たりの座位継続時間を短くし、できれば座位30分に1回、2分ほど立つことが重要だ。

 江東区と松山市で783人から回答を得た調査では、犬や猫の飼い主は、何も飼っていない人よりも世話のためか、座位を中断する回数が多かった。

 犬を飼っている人は、その他の人よりも身体活動量が多い傾向があるとはいえ、09年の調査では、犬の飼い主でも3人に2人が推奨身体活動量は不足状態となっている。岡教授は、獣医師やトリマーらペット関係者から飼い主に「犬のために」と散歩を勧めることが結果として人間の健康にもつながるとしている。

 

※散歩などが習慣になってしまえば、犬の力を借りなくても大丈夫かもしれません。

雨が降っても風が強くても、暑かろうか寒かろうが散歩に行かなければならない犬の存在は、散歩の他も含めて「家族」になるのでしょう。

 

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