高カカオチョコレートは腸内環境をよくする

 カカオ含有率が70%以上の「高カカオチョコレート」に肌の老化や便秘、動脈硬化の予防効果があることは広く知られている。

9月下旬、東京都内で開かれた「チョコレートの継続摂取による健康効果研究成果発表会」では、高カカオチョコレートを継続して食べることで腸内の有用菌が増え、腸内の環境が整うことが実証研究から明らかになった。

 

 研究は、帝京大と株式会社明治が共同で昨年7月~今年9月に行った。

対象は20歳以上50歳未満で、排便回数が週4回以下の女性31人。

カカオ含有率72%の高カカオチョコレート摂取群16人とホワイトチョコレート摂取群15人に分け、2週間にわたり、毎日25グラムのチョコレートを食べ続けてもらい、摂取前と摂取後の腸内の細菌状態の変化について比べた。

 便中の菌のDNAを読み取る最先端の技術を用いたところ、ホワイトチョコレート摂取群では、ほとんど変化がなかったのに対し、高カカオチョコレート摂取群では、「フィーカリバクテリウム」「メガモナス」「ブチリシコッカス」という短鎖脂肪酸生産菌が増加していることが明らかになった。

排便回数も増え、便量も増えた。

 

 研究者は、高カカオチョコレート摂取群のみに有意に増え、腸内で占める割合が高い「フィーカリバクテリウム」に着目した。

この菌は長寿の人の腸内に多く存在し、何らかのよい作用があるとみられている。

 研究を主導した古賀仁一郎・帝京大学理工学部准教授(バイオサイエンス学)は「フィーカリバクテリウムは、ビフィズス菌、乳酸菌に次ぐ善玉菌として注目されています。短鎖脂肪酸である酪酸を生産し、その働きは便通改善や大腸がん予防、長寿にも関係しているといわれています」と話す。

 便通に注目したのはこれまでの実証研究がきっかけだった。

2014年、明治などは愛知県蒲郡市の347人に高カカオチョコレートを1日25グラム、4週間摂取してもらい、生活習慣病を抑制する効果があるかどうかを調べた。

このとき、ポリフェノールの作用により動脈硬化のリスクが低くなったことが認められた。

この後の被験者アンケートで便通が改善したというコメントがあったのだ。

「便通がよくなったということは、ポリフェノール以外の何かが作用しているのではないか……と考え、今回の研究に着手しました」と古賀准教授は説明する。

 

 謎を解くカギとされるのが「短鎖脂肪酸」だ。

脂肪酸とは、油脂を構成する成分の一つで、数個から数十個の炭素が鎖のようにつながっている。

このうち炭素の数が6個以下のものが短鎖脂肪酸と呼ばれ酢酸、プロピオン酸、酪酸などが含まれる。

短鎖脂肪酸は、食物繊維やオリゴ糖などが大腸内で発酵することで作られる。

生成された短鎖脂肪酸の大部分は大腸の粘膜組織から吸収され、粘液の分泌、水やミネラルの吸収のためのエネルギー源として利用される。

一部は血流に乗って全身に運ばれ、肝臓や筋肉、腎臓などでエネルギー源や脂肪の合成に使われている。

 短鎖脂肪酸は弱酸性の腸内に有害な菌の増殖を抑える。

腐敗産物を減らし、粘膜上皮細胞の異常増殖を抑え大腸がんを予防する効果がある。

 また大腸の粘膜を刺激し、ぜん動運動を促進し便通を改善する働きもある。

このほか、人の免疫反応を制御することでクローン病などの炎症性腸疾患を予防し、インスリンの分泌促進で糖尿病を防ぐことも期待されている。

 今回の実験でわかったことを、古賀准教授はこう分析する。「高カカオチョコレートには、便のかさ増し効果による便通の改善と、フィーカリバクテリウムのような有用菌の割合を増やし、腸内環境をより健康にする効果が示唆された」

 

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