花粉症の人はピロリ菌の除菌が失敗しやすい 傾向

 浜松医科大(浜松市東区)健康社会医学講座の尾関佳代子特任研究員らは、花粉症患者が胃がんや胃潰瘍などの原因菌「ヘリコバクター・ピロリ」の除菌に失敗しやすいことを発見し、日本内科学会の英文誌「インターナルメディシン」で発表した。

薬剤師として患者と接する中で感じた疑問を立証し、研究成果につなげた。

 

 尾関研究員らは、同市南区の消化器科「あさのクリニック」でピロリ菌の「1次除菌薬」を処方された356人を対象に、問診で花粉症の有無を確認し、除菌の成否と花粉症の関連性を調べた。

その結果、花粉症患者が除菌を失敗した確率は34・4%で、花粉症ではない患者の22・3%と比べ、除菌失敗のリスクが約1・5倍になった。

低年齢で傾向は顕著になり、50歳以下の花粉症患者の失敗率は57・1%と花粉症ではない人の21・4%に比べて3倍に上った。

 花粉症の影響による胃酸分泌量の増加や免疫系のバランス崩壊、抗生物質への耐性などが原因に考えられるという。

 

 尾関研究員は、杏林堂薬局高塚調剤センター(南区)で薬剤師として勤務する傍ら、2012年に同大博士課程に進み、今年3月に修了した。

今回の研究は、窓口で患者と接する中で、1次除菌を失敗して2次除菌薬の処方を受けにくる患者に花粉症の割合が多いのに偶然気付いたことがきっかけになった。

これまでも職場で感じた疑問は研究に結びつけている。

 尾関研究員は「花粉症患者がピロリ菌の除菌に臨む際は、より厳しく処方薬の飲み忘れに注意を促すべき」と話す。

今後、除菌失敗のリスクを高めるとされる飲酒や喫煙との関連性も調べる考えだ。

 

 「ピロリ菌」の解説:胃がんや胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因となる細菌で、日本人の約半数が感染しているともされる。小児期に母子感染する可能性が高く、感染後は一生、胃腸内で定着する。近年は、大幅に症状の改善や発症低下が期待される除菌療法が普及している。1次除菌は、抗生物質と胃酸を抑える薬計3種類を1日2回、1週間服用する必要がある。途中でやめると除菌の成功率が下がる。2次除菌までは保険適用され、3次以降は保険適用外。

 

※秋の花粉症も症状が出始めているようです。雑草の生えている場所、土手、公園、空き地に近づかないことが、症状がひどくならないようです。

 

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