水筒をさげた子供が転倒し内臓損傷

 日本小児科学会はこのほど、首から水筒をぶら下げていた小学生の男児が転倒した際に地面との間に挟まった水筒で腹部を強打し、膵損傷を来した事例が報告されているとして、傷害速報を発表した。

同学会こどもの生活環境改善委員会では、内臓脂肪が少なく腹壁筋が弱い小児は外力を十分に緩衝できないことなどから成人に比べて内臓損傷を起こしやすいとし、水筒の持参が増える夏場にかけて注意を呼び掛けている。

 

 傷害速報で取り上げられたのは、登校中に受傷した7歳5カ月の男児。

走って小学校内の敷地へ入った際につまずいて転倒。

その際に首から下げていた水筒が縦に腹部を突き上げるような形になった。

腹部に当たったのは水筒の底面で、男児は受傷後からぐったりして嘔吐が続いたため近医を受診、内臓損傷を疑われたため精査加療目的で別の医療機関に転送された。

 転院先では顔色不良や活気低下、腹痛持続、血性嘔吐のほか、血液検査で膵アミラーゼとリパーゼの上昇を確認。

腹部CTを撮ったところ膵体部の断裂を認め、外傷性の膵損傷と診断された。

肉眼的血尿も少量あり、軽度ながら腎損傷も疑われたという。

 CTで主膵管断裂の可能性があったため開腹して洗浄やドレナージを施行したが、腹痛が続き、術後5日目に腹部CTを再検して腹腔内への膵液漏出が疑われ、再開腹し膵体尾部と脾臓を合併切除した。

その後、症状はいったん収まったが術後14日目にドレーンから突然の出血があり、緊急開腹術で脾動脈からの出血を認めたことから結紮したという。

以後は男児に出血もなく、腹痛も収まったため退院した。

 

 日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会は、小児は

(1)成人に比べて体幹部が短く狭い領域に外力が集中しやすい、

(2)腹部臓器が大きい(肝臓や脾臓の一部は肋骨に保護されていない)、

(3)内臓脂肪が少なく腹壁筋が弱いため外力を十分に緩衝できない

の3点から、腹部に外力が作用した際に内臓損傷が起こりやすいとの見解を示した。

 

報告症例は頻繁に発生する事故とは言い難いとしながらも、

使用説明書などに水筒を持参して移動する際は斜めがけにしない対策や、

斜めがけにする場合は水筒が腹部正面に来ないよう高さを調節する、

水筒をぶら下げて走らない工夫などが記載されることが望ましいと指摘している。

 

※水筒提げて遠足に出掛ける、昔からありましたが首から提げずにリュックに入れるほうが安全なようです。

出し入れが面倒なことは、大ケガを考えると我慢かな。

 

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