化粧が認知症の悪化防ぐ

 お年寄りが人の手を借りずに自分でメークをする「化粧療法」が介護現場で広がっている。

気持ちが前向きになるほか、口紅やファンデーションをつける一連の動作が脳の働きを活発にし、認知症の人の症状が悪化するのを防ぐ効果もあるという。

精神科のデイケアでも導入されている。

 

 ケープを着けた80代、90代の女性たちが鏡をのぞき込み、一心不乱に口紅を塗る。

横浜市の老人保健施設「ナーシングプラザ港北」が月2回開いているメーク教室だ。

 レクリエーションとして外部のボランティアの人にメークをしてもらっている施設はほかにもあるが、この教室はできるだけ人の手を借りないのが特徴だ。

手や腕の準備体操も入れて約1時間。表情が一変し、明るくなる。

 職員によると、参加した人の中には「鏡を見るためにまっすぐ座れるようになった。食事も一人でとれる」「体を支える力がつき、一人でトイレに行くことができた」といった変化も表れた。

 

 教室は資生堂が2013年から全国展開し、これまでに約400施設が導入した。介護予防事業として検討している自治体もある。

「気持ちの変化に加え、脳や体への刺激、顔へのマッサージ効果で唾液分泌といった口腔ケアも期待できる」という。

肌の手入れや加齢臭ケアは男性にも好評だ。

ただ、認知症の人が誤って化粧道具を口に入れたりしないよう注意も必要だという。

 

 「ピンクのアイシャドーが似合いますね」「こんな色をつけるのは初めて」。

6月初旬、札幌市の札幌太田病院の精神科デイケア。

参加した11人の男女と言葉を交わしながら、インストラクターの黒須理奈さんが上手なメークを指導する。

 病院は03年から精神科の入院患者向けに化粧療法を取り入れた。

通院しながら職探しをしている女性(43)は「面接に役立ちそう。気分が明るくなる」と笑顔を見せた。

眉を整えた男性から「アイラインも引いてみたい」といった要望も。

黒須さんは「化粧をしている間は日々の悩みを忘れられるのでは」と話す。

 日本化粧療法協会の原崎美也子会長は「入院生活が長いと身だしなみに気を使わなくなる人も多い。鏡の自分と向き合い、きれいになって人からもほめられる。自信もつくようです」と話す。

 

 脳科学が専門の酒谷薫日大工学部教授は化粧療法の効果を調査。

継続して取り組んだ中軽度の認知症高齢者のグループと、何もしなかったグループを3カ月後に比較したところ、認知機能の低下の度合いに違いがみられたという。

酒谷教授は「軽度の認知症の程度が重くなるのを防ぐほか、若い人でもストレスや疲労、うつなどに対しプラスに働くことが期待できる」としている。

 

※テレビでも化粧をするお年寄りの方が取り上げられていましたが、表情が明るく、生き生きとしている様子が映されていました。

あの表情を見ると効果に納得できます。

 

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