糖尿病と口腔ケア

 現代日本の国民病とも言える「歯周病」と「糖尿病」。

この二つの病気は密接に関わり合っている。

歯周病によって炎症性サイトカイン(タンパク質の一種)が分泌されるとインスリン抵抗性が増大し、糖尿病のリスクが高まる。

糖尿病専門の内科医、西田亙医師(54)=松山市=は「歯科治療が、糖尿病の予防や症状の改善に大きな効果がある」と口腔ケアの重要性を訴えている。

 

 歯周病と糖尿病に共通するキーワードは「慢性炎症」。

歯周病の本態は細菌の口腔感染による慢性炎症で、糖尿病もまた脂肪細胞が脂質をため込み、局所的な慢性炎症を起こすことが原因の一つと考えられている。

この慢性炎症が炎症性サイトカインの分泌を促し、インスリンが効きにくい状態にする。結果として血糖値が上昇する。

 

 福井県内の歯科医師らを対象にこのほど敦賀市と福井市で行った講演で西田医師は、歯科治療が糖尿病の改善につながった複数の事例を示し、かかりつけの歯科医院を持つことや、定期的な口腔ケアの必要性を強調。

「歯科の仕事は命に関わっている」と話した。

 

 西田医師は「日本人は口腔ケア音痴」と表現し、一般の人の口腔感染症への理解に力を入れるべきだとする。

「プラーク(歯垢(しこう))は『歯糞(はくそ)』。ペリオ(歯周病)は『歯腐れ病』。そのくらいの認識を持ってケアに臨んでほしい。口腔感染症が全身に与える影響と口腔ケアの意義を国民が理解したとき“健口と健幸”が訪れる」と力説。

歯科衛生士の重要性が一層増すとした。

 

 歯周病は最初に歯肉炎等があり、次第に軽度、中等度、重症へと進展し、いずれも歯科医が診察する。

糖尿病も連続性のある病態だが、医科は縦割りのため、未病段階から連続的に捉えることができない。

「糖代謝異常に継続してアプローチできるのが歯科。口腔ケアや歯科ならではの食事指導によって、糖尿病を予防できる」と訴えた。

 また、震災後に増え、高齢者の死亡率が高い肺炎「震災後肺炎」の予防にも口腔ケアが有効と説明。

口腔感染の制御を平時から意識付けるとともに、非常時の避難セットの中に家族全員分(家族の人数×2本以上)の歯ブラシを入れることを勧めた

 

※食後の歯ブラシを習慣にし、歯磨き粉は少量にするか使わないようにする。

歯ブラシは1ヶ月で交換する。

など、すぐにできそうなことはありますが、歯科医で「歯磨き指導」を受けることを勧めます。

歯の健康は糖尿病だけでなく、認知症など健康全般に関連するようです。

自分の歯で食事ができることは、当たり前ではなく自分次第です。

 

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