新・食品成分表

 日本食品標準成分表(食品成分表)が昨年末、改訂された。

干しひじきの鉄分含有量が大幅に引き下げられたことが注目されたが、外食の増加や弁当、総菜など持ち帰って食べる「中食」利用の増加を受け、取り上げる食品を大幅に増やしたり、炭水化物を初めて詳細に分析したりするなど重要な改訂があった。

普段の食事や健康維持にどう役立てればいいか、改訂に当たった専門家2人に聞いた。

 

 文部科学省資源室によると、2010年以来となる今回の改訂では、マダイやスルメイカの刺し身、キスの天ぷらなどおなじみのものから、青汁やアマニ油などの新顔、小麦アレルギーなどに配慮した米粉食品、調理後食品として鶏の空揚げまで、計313食品が新たに加わった。

参考として「総菜」にしたときの成分構成も試算。チキンカレーやギョーザ、八宝菜などが登場した。

 「"辞書"のように使えるといいですね」。女子栄養大の本田佳子教授(医療栄養学)は言う。「気軽に参照して、食事や栄養の知識を得てほしい」と期待する。

 

 文科省ウェブサイトでは、新しい食品成分表を一般的な表計算ソフトの形式で初めて公開した。

ソフトを操作して確かめたい成分の含有量の多い順、少ない順にも並べ替えられる。

 本田さんが「特に使ってほしい」とするのは、足りない栄養成分を補おうとするときだ。

「サプリメントや健康食品に目が向きがちだが、本当にそれが必要なのか。食品成分表で確かめられます」と話す。

 例えばビタミン、鉄分、脂質。サプリなどの広告では「A食品の何個分」「B食品の何皿分」などと表現されるが、そもそもAやBは欲しい栄養素をそれほど豊富に含むのだろうか。

「疑問が浮かんだら、成分表に当たってみてほしい」と本田さん。

サプリや健康食品をわざわざ買わなくても、身近な食品から意識して補うだけで足りる場合が多いという。

 

 国立健康・栄養研究所の石見佳子食品保健機能研究部長は炭水化物のデータに着目する。

 食品成分表の「炭水化物」の量は従来、全体から水分とタンパク質、脂質などを差し引いて割り出したが、今回は個々の食品を糖の種類、食物繊維の種類に至るまで分析。これで、「タンパク質(アミノ酸)」「脂質(脂肪酸)」「炭水化物(糖類など)」の三大栄養素がすべて、国連食糧農業機関(FAO)の推奨する方法で詳細分析されたことになる。

 「炭水化物というと熱量が目に留まる。それも重要だが、食物繊維も含まれることを忘れないでほしい」と石見さんは強調する。

 食物繊維の摂取不足は高血圧や肥満、心筋梗塞などと関係があることが研究で分かっている。

日本では成人男性の摂取目標が1日20グラム、成人女性が同18グラムなのに対し、実際の摂取量は男女ともに日に15グラム程度。

穀物の摂取量が減り、大半の穀物が精製されるようになったためで、野菜や海藻類で補う必要がある。

 

 肥満やメタボリック症候群の防止にも役立つ。日本人の食事摂取基準(15年版)は1日の必要エネルギーの50~65%を炭水化物で取ることを推奨している。

新しい食品成分表は、でんぷんや果糖、ショ糖など炭水化物の含有量の内訳も分かるようになった。

石見さんは「ショ糖などの取り過ぎは生活習慣病にもつながる。食物繊維も含め、炭水化物の『質』を考えてほしい」と話した。

 

※ビタミンCが「レモン〇個分」という表示がありますが、レモンよりイチゴのほうが含有量は多いそうです。酸っぱいのを我慢して食べるからビタミンCが摂れているわけではないそうです。

 

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