介護予防の筋肉強化には栄養が大切

 「介護予防には筋肉強化が大事」との認識が広まり、熱心に体を動かす高齢者が増えてきた。

しかし、栄養不足のまま運動しても十分な効果は得られない上、かえって有害な場合もある。

そこで正しい知識に基づき体づくりの効果を高めようと、スポーツクラブが高齢会員向けに勉強会を開いたり、リハビリテーションの現場でも栄養摂取が重視されたりと、新たな取り組みが進んでいる。

 

 「筋肉をつけるには、運動だけでは駄目ですよ。タンパク質やビタミンDなど十分に栄養を取ることが必要です」

 7月、横浜市のスポーツクラブ「メガロス」が主催した年配の会員向け健康セミナー。

講師の山田実 筑波大准教授の話に、参加した約130人が真剣に聞き入った。

 山田准教授は、放置すると要介護に進む可能性が高い「フレイル」や、筋肉が減って弱る「サルコペニア」など、高齢者の心身をめぐる新しい用語も紹介。

「85歳を超えると介護の要因は衰弱がトップ。ただフレイルの状態なら、運動と栄養で元気になれます」

 参加者は講演前に体のチェックを受けていた。

筋肉量が少ないと判定された女性(81)は「週4日も体操に通っているのに。魚や肉が嫌いなせいかしら」と少しショックを受けた様子。

別の女性(67)は「新しい言葉はよく知らなかったが、今日の話を参考に、できるだけ元気で過ごしたい」と話した。

  

 筋肉をつくるには、運動と適切な栄養の両方が大切。

「栄養は運動に比べ軽視されがちだった。医療者も例外ではない」と、横浜市立大市民総合医療センターリハビリテーション科の若林秀隆 医師は指摘する。

その理由を「これまではメタボなど栄養過剰の方が注目を浴びていたためではないか」とみる。

 

 一般に高齢者は栄養不足になりやすい。

栄養が足りない状態で運動すると、不足した栄養素を自分の体から補うしかないため、筋肉や脂肪の分解が進んでしまい逆効果になる。

若林医師らはこのため、高齢患者のリハビリの際、筋肉が減らないよう摂取カロリーを増やして取り組んでいる。

 肺がんの手術後、飲み込みが難しく、日常生活に戻れるかどうか心配された70代の男性の場合、摂取カロリーを通常の1日1500キロカロリーから2000キロカロリー余りまで増やした。

その結果、体重が回復してリハビリの効果が上がり、1人で外出もできるようになった。

若林医師は「栄養の大切さは、リハビリの現場で認知度が上がってきたところ。成果も出始めている」と話す。

 国立長寿医療研究センターの荒井秀典 副院長は「高齢者の寝たきり予防には筋肉やバランス感覚の維持が重要」と話している。


※筋肉は熱の産生もします。冷えがある方も運動は大切です。


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