喫煙で糖尿病のリスク高まる

 たばこを吸っていると、糖尿病にかかるリスクが高まる一方、禁煙を10年以上続ければリスクは吸わない人と変わらなくなる。

国立国際医療研究センターなどのグループが、そんな報告をまとめ米科学誌で報告した。

禁煙による糖尿病の予防効果を大規模調査で確認したのは珍しいという。

 

 関東などに本社のある八つの企業に勤める男女約5万4千人について、喫煙状況を含む健診データを提供してもらい、その後を4年間ほど追跡した。

この間に約2400人が、生活習慣も原因とされる2型糖尿病を発症していた。

 

 肥満の度合いといった、糖尿病の発症にかかわるほかの要因が影響しないようにして解析したところ、たばこを吸う人では吸わない人に比べ、1日に11~20本の人で36%、21本以上の人では50%、2型糖尿病にかかるリスクが高かった。

 こうしたリスクは、禁煙をしても期間が5年未満だと変化はみられなかったが、10年以上禁煙した人では、もともと吸わない人とほぼ同じだった。

喫煙は肺がんや心臓病などに加え、2型糖尿病のリスクを高めることもわかってきた。

 

 たばこの煙のせいで、血中の糖を処理するインスリンが効きにくくなったり、インスリンをつくる細胞の機能が落ちたりすることが考えられている。

 報告をまとめた同センターのシャミマ・アクター研究員は「禁煙を続ければリスクは確実に下がる。たばこをやめることをためらわないでほしい」と話す。


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