酒を人にすすめるのに、特に多く飲む人でもその人の程度を越すと苦しませる。
もしその人の酒量を知らなかったならば、少しすすめて飲ませてみるがよい。
その人が辞退して飲まなければ、その人に任せて無理じいしないがよい。
量が不足で機嫌が悪くなったとしても身体に害はない。
飲みすぎてはかならず害になる。
客にご馳走をするときも、むやみに酒をすすめて苦しませるのは思いやりがない。
深酔いさせるのは禁物である。
客は主人がすすめなくても、日頃よりは多く飲んで酔うものだ。
主人は酒をむやみにすすめず、また客はいたずらに遠慮しないで、程よくよって喜びをあわせて共に楽しむことが最もよいことである。
※移動の時期です。楽しく翌日に残らない飲み方を。