太るほど運賃高く

 体が重いほど運賃が高くなる―。携帯電話の料金設定のような航空会社です。
南太平洋の島国サモアの小さな航空会社が導入した「従量制運賃」が好評だ。
大柄な人への差別との批判もあるが、特大座席を設けて快適さも追求。
「世界初」のユニークな取り組みに注目が集まる一方、運用面の課題もあり、導入には消極的な社が多い。

 

 ▽「健康診断」

 首都アピア郊外のこぢんまりとした空港。

昨年開業したばかりのサモア航空のカウンターで、予約客が次々と体重計に乗っていた。

「まるで健康診断みたい」。客の一人が笑った。

 同社は最大8人乗りの小型機2機を運航し、片道40分の米領サモアや国内各地を結ぶ。

 運賃の計算はいたってシンプル。

乗客の体重と荷物の重さを合計し、単価をかけるだけ。

例えば、米領サモアへの往復は1キロ当たり3・32タラ(約130円)で、計100キロなら約1万3千円。

座席ごとに一律料金を課す通常の運賃に比べ、軽いほど得をする。

 4歳の娘を連れた母親ヒルダ・ニコラオさん(41)は「価格設定が明瞭」と絶賛。

体重の軽い娘の運賃は他社の1席分より安くなり「合計で他社より3割も安かった」という。

人前で体重を量ることも「表示は職員しか見えないから恥ずかしくない」と豪快に話した。

 新制度は昨年11月に導入。操縦士出身のクリス・ラントン最高経営責任者(CEO)(70)は「運賃の公平性を重視した」と説明する。

海外でも報じられ「利用者は順調に増えている。半年以内に150人乗りの飛行機も導入したい」。

 

 ▽ダイエット効果

 "肥満税"に当たるとの批判もあるが、ラントン氏は「快適なフライトに努めることが大切」と強調。

運賃が高くなる客への配慮も怠らない。

 100キロを優に超える人を想定し、幅が通常の2席分ある特大サイズの座席を今年6月に新たに設置した。

既存の席の一部を取り除き、足元にもゆったりとした空間を確保。

搭乗時の足腰への負担を考慮し、階段に代わるスロープも用意した。

 地元のジムとも提携。

肥満度を算出する体格指数(BMI)の高いジムの会員を対象に、減量した分に応じて運賃が割安になる特典を設けた。

 世界保健機関(WHO)によると、サモアの肥満率の高さは世界有数。

ジムの社長(52)は「太っても気にしない人が多いお国柄だけに、ダイエットのいい動機づけになる」と期待する。

 

 ▽ハードル

 「飛行機が重いほど使う燃料が増える。乗客もコスト負担に貢献すべきだ」。

ノルウェーの経済学者が今年、従量制運賃の妥当性を訴える論文を発表し話題となった。

 座席からはみ出すほど大柄な乗客はいる。

日本航空によると「お相撲さんが、自ら2席分を購入することがある」という。

米ユナイテッド航空などは「ベルトの装着や肘掛けを下ろすことができない人」に座席の追加購入を求めている。

 ただ、従量制運賃の導入となると、航空業界関係者は「体重測定でチェックインの時間が大幅に延びる。

体重を虚偽申告される恐れから、ネットでの予約受け付けも難しくなる」と指摘する。

 日航や全日本空輸も「導入を検討したことはない」としており、採用のハードルは高そうだ。

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