風疹の流行、アメリカの動き

 風疹が流行しています。人混みを避ける、出掛けるときはマスクをして予防するしかないようです。

 

 風疹は、発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症である。

症状は不顕性(感染しても症状が現れない)感染から、重篤な合併症併発まで幅広く、臨床症状のみで風疹と診断することは困難な疾患である。

風疹に感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、出生児が先天性風疹症候群を発症する可能性がある。

 

 2011年にアジアで大規模な風疹流行が発生し、海外で感染を受けて帰国した後に風疹を発症する成人男性と職場での集団発生が散発的に報告されるようになった。

(アジアでの流行は、日本国内とは違う型が流行し、日本にも入ってきたようです)

 

 風疹は、上気道粘膜より排泄されるウイルスが飛沫を介して伝播される。

感染から14〜21日(平均17日)の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節腫脹(ことに耳の後ろ、後頭部、頚部)が出現するが、発熱は風疹患者の約半数にみられる程度である。

また不顕性感染が15~30%程度存在する。

3徴候のいずれかを欠くものについての臨床診断は困難

 発疹は多くの場合淡紅色で、小さく、皮膚面よりやや隆起しており、全身に広がるにはさらに数日間を要することがある。

リンパ節は発疹の出現する数日前より腫れはじめ、3〜6週間位持続する。

 

 基本的には予後良好な疾患であるが、高熱が持続したり、血小板減少性紫斑病(1/3,000〜5,000人)、急性脳炎(1/4,000〜6,000人)などの合併症により、入院が必要になることがある。

成人では、手指のこわばりや痛みを訴えることも多く、関節炎を伴うこともある(5〜30%)が、そのほとんどは一過性である。

 

 風疹に伴う最大の問題は、感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が感染し、風疹ウイルス感染が胎児におよぶこと。

先天異常を含む様々な症状を呈する先天性風疹症候群(CRS)が出現することにある。

妊娠中の感染時期により重症度、症状の種類が様々である。

 先天異常として発生するものとしては、先天性心疾患、難聴、白内障、色素性網膜症など。

先天異常以外に新生児期に出現する症状としては、低出生体重、血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、黄疸、間質性肺炎、髄膜脳炎など。

また、進行性風疹全脳炎、糖尿病、精神運動発達遅滞などが見られることがある。

 

 我が国では1977年8月~1995年3月までは中学生の女子のみが風疹ワクチン定期接種の対象であった。

1994年の予防接種法改正により、1995年4月からその対象は生後12カ月以上〜90カ月未満の男女(標準は生後12カ月〜36カ月以下)に変更になった。

また経過措置として、12歳以上〜16歳未満の中学生男女についても接種の対象とされた。

2001年11月7日~2003年9月30日までの期間に限って、1979年4月2日~1987年10月1日生まれの男女はいつでも定期接種(経過措置分)として受けられる制度に変更になったが、対象者にこの情報は十分に伝わらず、接種率上昇には繋がらなかった。

 

 全国約15の地方衛生研究所で毎年行われている感染症流行予測事業の2012年度の調査結果を見ると、定期予防接種率の上昇と2回接種制度の効果により小児の抗体保有率は高くなり、2歳以上のHI抗体保有率(HI価8以上)は概ね90%以上であった。

一方、成人男性の30代(73~84%)、40代(81~86%)は、成人女性(97~98%)と比較して11~25ポイント抗体保有率が低かった。

20代は男性90%、女性95%と男性がやや低く、50歳以上は男性88%、女性89%で男女差はなかった。

 

以上、国立感染症研究所のHPを参考にしました。

 

 米疾病対策センター(CDC)は19日、風疹の流行が続く日本への旅行者に渡航注意情報を出した。

 注意情報は、東京や大阪などで多くの風疹患者が確認され、今後も流行が続くと指摘。

妊娠初期の女性が感染すると赤ちゃんに障害が残る場合があるため、風疹の予防接種を受けた経験や風疹にかかった経験がない妊婦には、流行が収まるまで渡航を延期するよう勧告している。

それ以外の旅行者には、渡航前に予防接種を受けるよう呼びかけた。

 CDCの渡航注意情報は、レベル1(低リスク)、レベル2(中リスク)、レベル3(高リスク)の3段階に分かれており、今回はレベル2。

日本と同様に風疹が流行中のポーランドにも同日、レベル2の注意情報を出した。

 

「先進国」という言葉がありますが、周りの国にこういう警戒をさせないのも先進国だと思います。

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