意識して鼻呼吸を

 マスクを付ける人が増えてきました。

風邪の予防には、普段何気なくしている呼吸も大切です。

そんな新聞記事を紹介します。

 

 改めて言うまでもなく、呼吸は鼻でも口でも行うことができます。口の周りには唇やあごの筋肉があって、完全に閉じることができます。しかし、鼻の穴は常に開いていて、手などを使わないで閉じることはできません。人はもともと鼻を使って呼吸する動物であったと推定できます。

 

 この考えを支持する証拠は、鼻の中の構造と働きにあります。鼻の中の耳側の壁には大きな粘膜のヒダが三つ並んでいます。上鼻甲介(じょうびこうかい)、中鼻(ちゅうび)甲介、下鼻(かび)甲介といいます。そして、ヒダとヒダの間、ヒダと鼻の中央の仕切り鼻中隔(びちゅうかく)との間の隙間は思いの外狭くなっています。表面の粘膜からは、絶えず分泌液が出ていて、鼻の粘膜全体は粘液に覆われています。鼻で呼吸するとき、この比較的狭い隙間を空気が通過することになります。この際、空気中に含まれるゴミやほこりは、粘液に絡め取られることになります。

 

 これは、病原体がのどや肺に侵入することを防ぐ働きがあります。さらに、粘液の水分が通過する空気を潤すので、息が湿って、のどや気管支の乾燥を防ぎます。鼻には、ゴミ取りフィルターと加湿器の役割があります。優秀な空気清浄機ですね。このため人は鼻で呼吸することが基本といえます。

 

 一方、口で呼吸するときの利点は、呼吸量が多くなることです。口を大きく開ければ、空気の通過を妨げず効果的です。運動しているときは、自然と口が開くものですが、口呼吸はのどや気管支を乾燥させ、ゴミやほこりをのどに直通させてしまうというリスクもあります。

 

 もう一つ、どうしても口呼吸が必要な場面があります。それはしゃべったり、歌ったりするときです。この時の口やのどの乾燥は相当なもので、しゃべり続けると、どうしても水が欲しくなります。口呼吸は、必要な時以外は、しないにこしたことはなさそうです。

 

 ところが、最近、口呼吸を常にしている人が増えているようです。アレルギーなどの理由で、鼻に炎症があって通りが悪くなっている人も多いのですが、単純に癖になっている人も少なくないようです。乾燥しやすい季節を迎えました。鼻呼吸を意識しましょう。

 

 自分では気付かないこともありますので、周りの人に訳を話して見てもらうのも良いと思います。

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